ビットコインのFXはスワップポイントで稼げない?

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NZドルや豪ドルといった通貨でのFX歴の長い方は、スワップポイントという言葉に馴染みが有るかと思います。売買による差益では無く、長期保有で得られるスワップポイントはFXでは一般的な収益獲得の方法と認知されています。しかし仮想通貨では事情が少し異なるようです。

スワップポイントとは

実際の通貨には金利が有り、低金利の通貨を売って高金利の通貨を買うことで金利差分の収益が毎日細かく発生していきます。この収益をスワップポイントと言い、売買を繰り返さなくても通貨を保有し続けることで収益が積み上がっていきます。ちなみに日本円は世界的にも低金利な部類の通貨です。ですから日本円を売って、より高金利の通貨を購入するという投資手法が存在しています。

仮想通貨は売っても買ってもスワップポイント分が引かれる

通常スワップポイントは売りポジションがマイナスの場合、買いポジションでプラスとなるケースが多いです。これは各通貨の金利に差が生じるからですが、仮想通貨には明確な金利が有りません。そのため、仮想通貨FXの場合は、両方でマイナスに設定されることがほとんどです。実際の料率を見てみましょう。

GMOコイン 建玉金額×0.05%
コインチェック     (買)建玉金額×0.04% (売)建玉金額×0.05%
ビットフライヤー 建玉金額×0.04%
ZaifAirFX               建玉金額×0.039%

売りと買いで料率に差を付けている事業者も有りますが、大手は一様に両サイドに手数料を課しています。つまり毎日この料率をベースに手数料が発生していきます。
金額的にはGMOコインが一番高そうに見えますが、実際はスプレッドとして普段支払っている手数料も存在するため、一概にGMOコインが割高と判断することは難しいです。個人的に全ての手数料を含めるとコインチェックが最も高く、むしろGMOコインは他を上手く調整してくれている印象を受けます。この4つの事業者の中で、FXを使いながら長期的にポジションを持つならGMOコインかZaifが良いのではないでしょうか。
ちなみにZaifAirFXはこの他にもスワップ手数料を設けており、Zaifのレートが現物と乖離している場合、それを調整するために差額を手数料として徴収、あるいは返還されます。

手数料を抑えるにはデイトレードしかない?

これらの手数料は12時を境に価格が決定されます。ということはその時間までに売却すれば仮想通貨を持っていなかったことになるので、手数料は発生しません。なので手数料を節約したいなら、細かく利益確定していくデイトレードという選択肢が有ります。ただしこの手法でも注文時のスプレッド手数料を払うことに変わりは有りません。

仮想通貨は右肩上がりに伸びているので、長期保有のメリットは大きいです。怖いのは長期的に持ち続けることで毎日の手数料が積み上がることです。もし相場の伸びが著しく鈍化し、値が動かなくなってしまった場合は、手数料のかからない現物保有も検討した方が良いでしょう。

コメント機能は損失拡大の元

ビットフライヤーなど一部の業者は、他に仮想通貨に投資しているユーザーのコメントをチャット形式で閲覧することが出来ます。こういった仲間内の集まりは古くはSNSや2chなどでも行われてきましたが、実際に収益がプラスになっている方は少なく、また著しくポジショントークが含まれています。他人が利益確定した、あるいは損切りしたという情報を元にトレードを行うのは非常に危険です。

ですからFXの事業者を選ぶ際はコメント機能の無いGMOコインを推奨しています。ただし他人のコメントを判断材料とされたい方はZaif、コインチェック、ビットフライヤーでは導入されていますのでこの中から選ぶと良いでしょう。敢えて一つを選ぶなら、ビットフライヤーでしょうか。モナーコインを買いたいならZaifも有りです。
コメントもtwitterなどでは頻繁にやりとりされているので、そちらを参考にするのも有りです。